2024.8.4

SHOCKで、自担の誕生日公演に行くという夢が叶った。たつるくんのお誕生日公演を観劇できたことは今思い返しても夢だったんじゃないかと錯覚するほど煌びやかで眩しくて、ステージだけじゃなく客席も光の中に包まれているような感覚だった。

長光一さんは、初日も千穐楽も特別な記念公演も、「いつも通り」とおっしゃっている。

「いつもステージに立つ時は、初日だろうが千秋楽だろうが中日だろうが関係ないんです。意識している暇もないぐらいのステージなので。一つ一つの公演にかけていくという感じです。いつも通りです」

これは観客にとってとてもありがたいお言葉である。何公演もあるうちの1回でも、観客にとっては生涯一度だけかもしれないその1回で、それを「いつも通り」全身全霊で毎公演やり切る姿は信頼しかない。

しかしながら、毎公演いつも通りと言われていても欲張りなオタクなのでできることなら初日も千穐楽も観劇したいと思ってしまう。特別な公演を、歴史的瞬間を、同じ時間に同じ空間にいたい。好きだからこそ、そんなふうに思ってしまう。

そう願っていても、SHOCKは日本一チケットが取れない舞台である。1回でも観劇できればラッキーと思っていた。初日と千穐楽、その他の公演で重複しないように申し込みが分けられているし、初日も千穐楽も記念公演も最初から諦めていた。確実にチケットが取れそうな平日を狙って申し込み、その日は何がなんでも休めるように鬼のように働いた。 

2024年8月4日たつるくんの24歳のお誕生日。Endless SHOCK2024ツアーが発表された時、もしかしてお誕生日のその日にSHOCKあるかも、と期待が膨らんだ。そして、梅芸でのスケジュールが発表され、(あ、あるやん……しかもマチソワ……)とスマホを握りしめた。昼夜どちらでもいいから入りたいと思った。その日2公演あることに感謝した。

しかしいざ申し込む時、8月4日は日曜日ということに気づいた。誕生日公演に入りたいオタクはたくさんいるだろうし、しかも休日。賭けに出るか、確実に入れそうな日を狙うか迷いに迷った。

次いつあるかわからない誕生日公演。前回は流星の音色だったが、それも前日までコロナの影響で休演が続いており無事に幕が開くかどうかわからない状況だった。

SHOCKは今年でラスト、見てみたい気持ちを捨てきれなかった。FCも先行も全滅で梅芸は諦めかけたその時、FC開設と申込の案内があったので友達からも背中を押され優馬くんのFCに入って申し込みをした。

結果は、当選………(歓喜)(涙涙涙)

こんなに嬉しいことはなかった。デジチケなので直前まで席はわからなかったが、入れるならもうそれこそ席なんてどこでもいいと思った。(優馬くんには後ろめたさとたくさんの感謝の気持ちでいっぱいになった。恩人としてこの先も活躍を応援することを誓った。)

そして8月4日、同担のお友達とランチをしてお誕生日をお祝いし別れた後、夜公演までカフェで気持ちを落ち着かせて待機した。チケットが発券されたというのでサイトにログインすると、座席番号が載っていた。1階4列○番。一瞬時が止まった。前から4列??そんなわけ…と半信半疑に思いながら劇場に向かった。ゲリラ豪雨で足元は大変なことになっていたがそんなのお構いなしだった。ぼんやりとした意識の中で本確を受け、開場までロビーで待った。中で待ち合わせた同担のお友達と会って話せてやっと実感が湧いてきた。緊張と嬉しさで手が冷たくなっていた。そして開場し、4列を探すとそこはなんと舞台の目の前だった。3列目までオケピで使われて4列目が最前だったのだ。

こんな経験2度とないと思った。舞台と客席の境界がなく、劇場の空間そのものがステージだった。コウイチがフライングで頭上を飛び回り、DoBでは煌びやかで眩しすぎて客席ごとステージの中に放り込まれたように感じた。MOVE ONで舞台奥から舞台端にタツルが向かってくるのも迫力がすごくて、客席に飛び込んでくるんじゃないかとおそろしかった。双眼鏡なんていらなかった。マイクにのらない声も聞こえてきて、舞台の「生きている」という感覚がわかった。SHOCKの世界に没入していた。

そしてカテコの最後、座長から「タツルは今日誕生日!」と一言あり、カンパニーからも客席からもたくさんのおめでとうを浴びて、ずーっとキラキラにこにこありがとうありがとうって手を振っていた。

こんなにしあわせなんだ。

とにかくうれしかった。

この世の全てに感謝した。 

たつるくんとたつるくんの周りにいるたつるくんの大切な人たちみんなの幸せを祈った。たつるくんのキラキラと光る瞳には綺麗で幸せな美しいものしか映らないように、けがれたものとは無縁の人生を送ってほしいと願った。

 

お誕生日公演に最前(しかも下手側…)、運を全て使い果たした気がする。劇場を出てからもしばらく多幸感でふわふわしていた。

この日見た景色は一生忘れない。最期の瞬間にも走馬灯のように流れると思う。そのくらい目にも脳にも心にも焼き付け、深く深く記憶に刻んだ。

SHOCKとともに駆け抜けた1年

2000年から始まった『Endless SHOCK』。帝国劇場が建て替えのため休館するということで、2024年で終幕することが発表された。

4・5月の帝国劇場、7・8月梅田芸術劇場、9月博多座、11月再び帝国劇場にて公演が行われ、このラストイヤーのSHOCKに松尾龍さんが全日程出演するという。日本一チケットが取れない舞台と言われるSHOCK。1公演だけでもいいから観たいと思った。

 

SHOCKのことはもちろん知っていたが、これまでに観劇したことはなく、堂本光一さんの階段落ちとフライングという漠然としたイメージしかなかった。松尾龍さんは事務所に入った時からSHOCKに出たいと願っていたと知り、尚更観てみたいと思った。階段落ちとフライングという少なすぎる情報量では、日本一チケットが取れない舞台を観劇するにはもったいない気がして、20thのブルーレイを中古で購入し予習して臨んだ。ブルーレイでも伝わる圧巻のステージ、オーケストラの音楽、この舞台にたつるくんが出ることに期待が高まった。ブルーレイでこれなら、本物の舞台はどうなってしまうだろうと高揚感に包まれた。

 

4月に幕が開き、11月までまだまだ先は長いと思っていた公演期間。終わってしまって振り返ってみると、月並みな感想だけど本当にあっという間で、でもとても充実していて、こんな1年は2度とないだろうと思った。

最初の頃はこのハードな舞台を完走できるか不安になったが、そんな心配は無用で、たつるくんは座長光一さんとともに大千穐楽まで駆け抜けた。

最初は1公演だけでもいいからと控えめに考えていたが、1度知ってしまうと何回でも観たくなった。FCと各種プレイガイド先行、そして当日券、できる限りの手を尽くし、ありがたいことに全場所での観劇が叶った。春の帝劇、夏の梅芸、秋の博多座、そして冬帝劇。年間通してSHOCKの世界にどっぷり浸かって、長い歴史のある舞台の終幕を見届けて、たくさんの想いが込み上げてきた。こんなに長い期間(と言っても長い歴史の中の最後の1年)、ひとつの舞台を追いかけて、何度も観劇したのは人生で初めてのことだった。

劇場が変わってキャストが変わって、私の席から見えるステージ、同じストーリーでもこんなにも印象が違うんだ、舞台ってほんとうに深い。ありがたいことに最前から3階立ち見までいろんな席に入ることができて、私の席から見える景色、私の席からしか見えないあの日の公演。この特別感も舞台の魅力のひとつだと思った。

舞台が好きな人は何度も同じ作品を観に劇場に通う。「また観るの」と言われても。映画は何回観ても何も言われないのに。同じ作品だからといって、いつも同じではない。同じなはずがない。舞台は生き物だからとか、常に変わっていくから、とか、目が足りないから、とか、いろいろ理由はあるけど、でも本当は"好きだから"に尽きる。何回観ても結局いつも同じところに目が行くし、違いを見つけて嬉しいこともあるけど別に違ってほしいわけではない。好きだから、ずっとその舞台の世界の中にいたいから、自分の中で終わらせたくないだけなんだと思う。

観劇するたびにSHOCKの世界に浸かり、舞台の魅力に取り憑かれていた。できることなら毎日観たいくらいSHOCKのことが好きになっていた。幕が無事に上がっていることだけでも幸せだった。毎日毎日、幕が上がる時も下りる時も休演日にも劇場に思いを馳せた。公演期間中、日常の生活そのものに幸せが満ちている感じが大好きだった。

遅かれ早かれハマる世界だったとは思うけど、その入り口がSHOCKで、舞台の魅力をSHOCKで知れて、このかけがえのない贅沢な経験は私の人生の財産になった。大千穐楽の日が大晦日でもいいと思うくらい、2024年、春夏秋冬SHOCKとともに駆け抜けた1年だった。

千穐楽のライビュを観て、新鮮な気持ちを書き残しておきたくてこの文章を書き始めたけど、胸がいっぱいで、書いては消してを繰り返してる。今はまだ感情をまとめられないし、この先もたぶんSHOCKのこともタツルのことも書ききれない。好きだからこそ、好きだったあの瞬間そのものを自分の言葉ですべて表現できるなんて思えない。あの日のあの瞬間が最高だったという感情だけでも残しておきたいと思ったが、それすらも難しい。

SHOCKの思い出まるごと大切にリボンで結んで、鍵をかけて宝箱にしまっておく。私の中でSHOCKは永遠になった。